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青木三郎編『フランス語学の最前線5』が出版されました

青木三郎編『フランス語学の最前線5』が出版されました published on

青木三郎教授編集によるフランス語と日本語の対照研究を特集した論集が出版されました。日本語学とフランス語学を比べて初めて浮き彫りにされる認知、意味、異文化理解などを扱っています。

執筆者:青木三郎・渡邊淳也・ダニエル=ルボー・守田貴弘・須藤佳子・プヨ=バティスト・稲葉梨恵・奥田智樹・秋廣尚恵・田代雅幸・石野好一・藤村逸子・ドルヌ=フランス

目次

  • フランス語のsujetおよび対応する日本語の研究  渡邊淳也、ダニエル・ルボー
  • 「捉え方」の意味論—ダイクシスに関する日仏対照研究  守田貴弘
  • 何を「言う」のか—〈Nヲイウ〉と〈dire N〉の日仏語比較研究  須藤佳子
  • 名詞の複数表現をめぐる日仏語対照研究  バティスト・プヨ
  • 言語の形式的特性と感情表出とのインターフェースに関する研究—フランス語と日本語の指示詞の用法を中心に  稲葉梨恵
  • フランス語と日本語における必然性の意味を伴う名詞修飾表現—-able型形容詞、à+不定詞、動詞+「べき」をめぐって  奥田智樹
  • 話し言葉における理由節の非節化の現象について—parce que, puisque、から、ので  秋廣尚恵
  • 「それどころか」とloin de làの比較研究  田代雅幸
  • 確信度の表現に関する日仏語対照研究  石野好一
  • femme médecinの語順の不思議—複合語〈Femme+N〉の構造に関する日仏語対照  藤村逸子
  • ヨクとbienと評価モダリティについて  フランス・ドルヌ、青木三郎
  • 出版社のページ

韓国日本言語文化学会・日本文教大学・中国北京外国語大学共同2016年度秋季国際学術大会

韓国日本言語文化学会・日本文教大学・中国北京外国語大学共同2016年度秋季国際学術大会 published on

2016年11月12日(土)に韓国仁荷大学校で開催された「韓国日本言語文化学会・日本文教大学・中国北京外国語大学共同 2016年度秋季国際学術大会」において、本ラボの矢澤真人教授が「場面対応日本語辞典の開発をめぐって」、橋本修准教授が「相対テンスかアスペクトか」と題する招請学術講演を行った。あわせて、牟世鍾日本言語文化学会会長より、長年の学術・交流実績を賞して、矢澤真人教授に功労牌が贈呈された。

イレーヌ・タンバ教授講演会のご報告

イレーヌ・タンバ教授講演会のご報告 published on

 2016年11月1日に、筑波キャンパスにてイレーヌ・タンバ教授講演会「ことわざの図像性」を開催致しました。

 言語学では1970年代ごろより「ことわざ」研究が注目されはじめ、フォークロアとしてのことわざ研究から出発し、構造主義言語学を経て、現在は統語・意味・語用・認知のレベルで研究が行われていることが確認されました。ことわざには、一般的真理、義務を伝える意味的特徴があり、発話として独立性が高く、成句として引用され、比喩的意味に富んでいるという特徴があります。ヨーロッパでのことわざ研究に対して、日本では五味太郎『ことわざ絵本』が示しているように、ことわざの意味を図像化し伝達する特徴があります。タンバ教授はその点に着目して、新たなことわざの意味論の可能性を示唆してくれました。

 参加者30名。講演はフランス語でしたが、質疑応答は日本語と英語とフランス語で活発に行われ、ラングの言語学からパロルの言語学への地平が開かれたように実感しました。(文責 青木三郎)

「記憶の継承と言語」プロジェクト:10月の活動報告

「記憶の継承と言語」プロジェクト:10月の活動報告 published on

「記憶の継承と言語」プロジェクト(リーダー:沼田善子)の活動報告です。

■第6回セミナーの開催

2016年10月11日に、筑波キャンパスにて「記憶の継承と言語」プロジェクト第6回セミナーを開催致しました。

セミナーでは、田中佑氏(筑波大学)より、被爆証言映像データ化作業の進捗状況と文字化方法の説明ののち、今後の作業の方針に関する議論がなされました。今後の作業については、(1)先行研究による長崎における原爆被爆体験に関する口述記録の語彙分析との比較対照、(2)翻訳データに関する分析、を行うためのデータを優先的に作成していくことを方針とすることが決定致しました。

■第7回セミナーの開催

2016年10月18日に、筑波キャンパスにて「記憶の継承と言語」プロジェクト講演会(第7回セミナー)を開催致しました。

当日は、佐藤琢三教授(学習院女子大学)に「体験の語りと「いつも」「ばかり」「みんな」の主観性」と題してご講演いただき、「(週2のペースで遅刻する娘に対する母親の発話としての)「遅刻ばかりでどうするの」」における「ばかり」の集合形成プロセスを軸に、「いつも」と「常に」の相違や、「みんな」を用いて体験を語る際の問題点について、豊富な用例からお示しいただきました。質疑応答では、「ばかり」文に数量詞が共起した際の集合形成のなされ方や、集合形成とマイナス評価への傾斜の関係など、出席者と活発な議論が展開されました。

第7回セミナー

第7回中・日・韓日本言語文化研究国際フォーラム

第7回中・日・韓日本言語文化研究国際フォーラム published on

2016年9月24、25日に中国大連大学で実施された「第7回中・日・韓日本言語文化研究国際フォーラム」に、矢澤真人教授、沼田善子教授、橋本修准教授、今井勇非常勤講師が参加した。基調講演として、矢澤真人教授が「次世代の日本語(国語)辞典の開発と日本語研究の寄与」と題する講演をおこなったほか、特別講演として、沼田善子教授が「言語による記憶の継承における問題の諸相」と題する講演をおこない、分科会では橋本修准教授、今井勇非常勤講師がそれぞれ研究発表をおこなった。

また、国際フォーラムに先立つ9月23日には、大連大学および、同じく大連市の東北財経大学において、矢澤真人教授による学部生・大学院生・若手研究者対象の講演会を実施し、各大学との交流を深めた。

日中韓フォーラム9月24日 日中韓フォーラム9月24日
日中韓フォーラム9月25日 日中韓フォーラム9月25日

「記憶の継承と言語」プロジェクト:7〜9月の活動報告

「記憶の継承と言語」プロジェクト:7〜9月の活動報告 published on

■第3回セミナーの開催(7月)

2016年7月25日に、筑波キャンパスにて「記憶の継承と言語」プロジェクト(リーダー:沼田善子)第3回セミナーを開催致しました。

セミナーでは高橋洋成氏(筑波大学)が「民族の記憶としての旧約聖書」と題して、古代イスラエル民族が自身の文学を形成し始めたとされる前8〜7世紀の言語状況を、当時の社会的背景と絡めて説明しました。そして、話者をとりまく社会的状況に応じて伝承が物語化され、そのために物語言語が発達し、築き上げられた物語がさらに解釈を受けて発展していく、という重層的なプロセスが出席者の意見交換を通して確認されました。また、そうしたプロセスを分析するためにどのようなアプローチがありうるか、という方法論の可能性について議論がなされました。

■第4回、第5回セミナーの開催(9月)

2016年9月20日、27日に、筑波キャンパスにて「記憶の継承と言語」プロジェクト第4回、第5回セミナー「被爆証言データセッション」を開催致しました。

20日は田中佑氏(筑波大学)による被爆証言データの概要説明を、27日は稲葉梨恵氏(筑波大学)による被爆証言翻訳作業の概要説明を実施し、今後の研究の可能性と課題について意見交換を行いました。今後の研究に関する議論では、語彙・文法・談話といった言語学的アプローチのみならず、証言談話を文学として分析する方法の可能性や、歴史学、心理学等との連携の必要性についての意見が交わされ、そこから広がる新しい研究の発展可能性が認識されると同時に、被爆証言の資料としての価値や特徴、これをデータとして扱う際、もしくは、翻訳を行う際の注意点などが確認されました。

Inter Faculty 第7巻刊行のお知らせ

Inter Faculty 第7巻刊行のお知らせ published on

オンライン・ジャーナル Inter Faculty 第7号が刊行されました。6本の論文に加え、16本の論稿を掲載しています。

Table of Contents
Preface
About Fragmentation and Divergence
Saburo AOKI

Programme of the Euro-Japan Academic Networking for Humanities Project, Seventh Edition
Saburo AOKI, Andrej BEKEŠ, Thierry MARTIN

Articles
Nature, Culture: Trajecting Beyond Modern Dualism
Augustin BERQUE

Structural Violence and Migration: Explaining Global and Local Total Institutions
Aleš BUČAR RUČMAN

Sortir de la violence: un chantier pour les sciences humaines et sociales / Exiting Violence: A Project for the Humanities and Social Sciences
Michel WIEVIORKA

Réflexions sur l’unité lexicale ‘sujet’ en français contemporain / Reflections on the Lexical Item ‘Sujet’ in Contemporary French
Daniel LEBAUD

Art and Culture: Memories from the Past Royal Monarchy of France
Margareta KASTBERG SJÖBLOM

Diffusion of Japanese Sports Anime in France: Assessment and Review of Issues
Sébastien LAFFAGE-COSNIER, Rie INABA

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「記憶の継承と言語」プロジェクト講演会のご報告(2016年6月)

「記憶の継承と言語」プロジェクト講演会のご報告(2016年6月) published on

2016年6月8日、筑波キャンパスにて「記憶の継承と言語」プロジェクト(リーダー:沼田善子)講演会を開催致しました。

当日は、宋協毅教授(大連大学・副学長)をお招きし、「「語り」の日本語を中国語訳する場合の諸問題」と題して、翻訳・通訳には言語運用能力以上に各言語の思考方式やその深層にある文化背景などを理解していること(文化理解力)が重要であることを、実際の通訳現場における「どう言うつもりですか」「ワンパターンですね」のような発話、昔話・俳句などを含む様々な文章の翻訳に見られる問題点といった豊富な事例からお示しいただきました。質疑応答では、出席者との活発な議論が展開されました。

宋協毅先生ご講演 質疑応答

窪田悠介助教、国際学会LAGB 2016で研究発表

窪田悠介助教、国際学会LAGB 2016で研究発表 published on

窪田悠介助教が、2016年9月6-9日にかけてイギリスのヨーク大学で開催されたLinguistics Association of Great Britain 2016において、共同研究者のオハイオ州立大学Robert Levine教授と共に研究発表を行いました。

石田プリシラ教授、編著書刊行のお知らせ

石田プリシラ教授、編著書刊行のお知らせ published on

ビャウィストク大学(ポーランド)の出版部より以下の論文集が刊行されました。ビャウィストク大学と筑波大学人文社会国際比較研究機構(ICR)の協同プロジェクト「Intercontinental Dialogue on Phraseology」の成果物です。

Linguo-cultural Research on Phraseology (Vol. 3)
2015年12月発行、ビャウィストク大学出版部
eds. Joanna Szerszunowicz, Bogusław Nowowiejski & Priscilla Ishida, Katsumasa Yagi